- 土地を購入するエリアの土地価格相場を知りたい
- 検討している土地の価格って本当に適正なの?
- 土地の購入に無駄なお金をかけたくない
注文住宅で土地を購入するときに、知っておきたいのが土地価格相場。しかし、どこのサイトを見れば正しい情報が手に入るのかお困りではないでしょうか。
こちらの記事では、土地の価格相場の調べ方や、便利な情報サイト・ウチノカチ、またその姉妹サイト・トチノカチについてご紹介します。
土地の価格相場について正しい情報を手に入れて、土地の売買をスムーズに進めましょう。
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ハウスメーカーの営業や、住宅ローンの窓口を担当していた経験から、家づくりについて日々発信。分かりにくい不動産やお金の知識を、かみ砕いて解説します!
宅地建物取引士/貸金業務取扱主任者/FP2級取得
土地の価格相場を知らずに進めると失敗する
土地を購入するときの条件で、必ず挙げるのは「予算」。予算を立てるためにも、希望しているエリアの価格相場が気になりますよね。
土地の広さはそれぞれ違いますので、価格相場は一般的に、坪単価・平米単価で表されます。
希望の条件に対して予算が低すぎると、いつまでも土地が見つかりません。また相場を知らないと土地の価値に対して高い金額で契約してしまったり、欠陥がある土地を購入してしまうリスクがあります。
土地の価格相場を知らないデメリット
- 的外れな予算を立ててしまう
- 相場よりも高値で契約してしまう
- 安さを重視して問題のある土地を選んでしまう
まずは価格相場について知ってから、適正に取引を進めることが大切です。
土地の価格相場は4つの基準で決まっている
一般的に土地の価格は、4つの指標によって決まります。
土地の価格が決まる4つの指標
- 公示地価
- 路線価(相続税路線価、相続税評価額)
- 固定資産評価額(固定資産税路線価)
- 実勢価格
1.公示地価
公示地価とは、土地の取引が適正価格で行われるように国が定めている価格基準です。地価公示法にもとづいて、国土交通省が毎年算出。全国2万6千か所の標準地を2名以上の不動産鑑定士が鑑定・評価して決定されます。
2.路線価(相続税路線価、相続税評価額)
路線価とは、税金の額を決めるために毎年国税庁が定めている価格基準です。路線価に基づいて相続税や贈与税等の税金の額が決定されています。
その名の通り路線(道路)に面する標準的な宅地の価格を表します。一般的に路線価は、公示地価の8割程度です。
※路線価には後述する「固定資産税路線価」もありますが、単に「路線価」という場合は、相続税路線価を指します。
3.固定資産税評価額(固定資産税路線価)
固定資産税評価額は、路線価と同様に税金を計算するための基準価格で各自治体が個別に決定しています。
固定資産税評価額で計算される税金
- 固定資産税
- 不動産取得税
- 登録免許税
- 都市計画税
一般的に固定資産税評価額は、公示地価の7割程度です。3年ごとに見直しがされています。
4.実勢価格
実勢価格は、土地が実際に売買された価格です。国土交通省が3か月ごとに公表しています。需要と供給がマッチした実際の成約価格ですので、相場を掴む上で信頼性の高いデータとなります。土地の価格相場を知りたい時は、まずは実勢価格を調べてみましょう。
一般的に公示地価の1.1倍程度とされています。都心部や人気のある地域では、公示地価より高くなり、過疎地域では公示地価より安くなる傾向があります。
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土地を相場より安く買うことはできるのか?
前述したとおり、土地の価格は国や自治体が定めている基準値をもとに決定されています。相場よりも極端に安い土地というのは基本的には販売されません。
相場よりも販売価格が安い土地には、なにか理由がある場合が多いです。妥協できる条件なら問題ないですが、建築に不利な条件があったり、余計に費用がかかったりすることがないよう確認が必要です。
相場より安い土地の例
- 変形地である
- 高低差がある(建築面積制限)
- 擁壁がある(建築面積制限・工事費負担)
- 古屋付きの引き渡し(解体費用負担)
- 水道引き込みがない・水道管が古い(工事費負担)
購入時に値引き交渉ができる場合がありますので、担当の不動産屋に相談してみましょう。
土地の相場の調べ方・ウチノカチを活用しよう
土地の相場を調べるときにはまず、実際に取引された価格(実勢価格)を見るのが分かりやすいです。実勢価格は、国土交通省の土地総合情報システムで検索することができますが、情報が簡素で少々わかりにくいです。
土地の実勢価格を調べる際には、国内最大級の情報サービス、ウチノカチがおすすめです。
ウチノカチとは
ウチノカチは、国内最大級の不動産価格情報サービスです。登録不要・無料で使用できますので、簡単・手軽に調べられます。
一般消費者が調べにくかった不動産価格を、透明化するためにつくられたウェブサービス。不動産に関する知識がない人にとっても価格相場や市場の状況が分かりやすいです。
ウチノカチの特徴
- ユーザー登録不要・無料で使用できる
- 国土交通省の過去20年、約510万件の豊富な取引情報に基づくデータ※
- 全国25万地点、2万以上の沿線・駅周辺をカバー※
- 価格相場のグラフで直感的に価格推移を把握できる
- 宅地だけではなく、農地や林地など幅広く登録
※2024年3月時点
ウチノカチで相場を調べられる物件例
- 土地
- マンション(物件名・地域)
- 戸建て
- 賃貸の家賃
ウチノカチで土地相場を調べる方法
メニューから「土地相場」を選び、検索欄に調べたい地域名を入力・検索します。
知りたい詳細のエリアや沿線を選択します。
各エリアのページに移動すると、坪単価や前年比がわかりやすく表示されます。価格だけではなく、周辺環境についての情報もありますので参考にしてください。
価格相場の最新動向や、トレンドがわかるグラフも確認できます。
面積や駅からの距離によって土地の価格を計算できるツールもあります。実態に近い価格をシミュレーションできますので、購入したい土地の情報を入力してみましょう。
指定したエリアで実際に取引された土地のデータもあります。駅からの距離、面積、土地の形状、用途地域などより具体的に掲載されています。
さらに詳しく知りたいなら、姉妹サイト・トチノカチ
実勢価格だけではなく、公示地価、路線価、固定資産評価額も知りたい場合は、トチノカチの姉妹サイト、トチノカチで調べることが可能です。
トチノカチとは
トチノカチは、土地の価格情報を調べられるウェブサービスです。ウチノカチと同様、登録不要・無料で使用することができます。
トチノカチで調べられる価格情報
- 公示地価
- 路線価(相続税路線価、相続税評価額)
- 固定資産評価額(固定資産税路線価)
トチノカチの特徴
- ユーザー登録不要・無料で使用できる
- 全国47,424地点の公示地価・路線価(相続税評価額)・固定資産税評価額を算定※
- 国土交通省、各都道府県により公表された最新の土地価格情報を調べられる
- 相続税や固定資産税などの税金計算をサポート
※2024年3月時点
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土地購入時だけではないウチノカチ・トチノカチの利用方法
ウチノカチ・トチノカチでは、幅広い価格情報が提供されています。土地の購入時だけではなく、活用できる場面が多くありますので是非活用してください。
不動産に関わる税金の計算
不動産を持つと必ず発生する税金。土地を購入する前からどのくらい金額がかかるかを知っておくと、資金を備えることができます。また土地を贈与や相続によって取得して建築する場合にも、税金がかかりますので、税額を計算しておきましょう。
税 | 発生するタイミング | 基準となる指標 |
---|---|---|
固定資産税 | 土地・家屋の所有者が、毎年市町村に支払う(1月1日時点) | 固定資産税評価額 |
不動産取得税 | 土地や建物を買ったときに都道府県に支払う | 固定資産税評価額 |
贈与税 | 個人から土地の贈与を受けたとき国に支払う | 路線価 |
相続税 | 個人から土地の相続を受けたとき国に支払う | 路線価 |
\ 路線価・固定資産税評価額をかんたん検索 /
中古マンション・戸建ての売却価格の目安を知る
ウチノカチでは、マンションや戸建ての価格相場も調べられます。
既にマンションや戸建てを所有していて住み替えを検討している場合、今の家がどれくらいの価格で売れるのか参考になります。これから取得する不動産を売却したときの資産価値を知ることもできます。
\ 中古物件の価格相場なら/
賃貸マンション・アパートの家賃相場を知る
ウチノカチでは物件の購入だけではなく、賃貸マンションやアパート、一戸建ての家賃相場を調べることもできます。
賃貸物件への引っ越しをする際には、希望するエリアの相場を調べてみましょう。
\ 賃貸マンション・アパート・戸建てに対応 /
土地の相場の調べ方・ウチノカチ・トチノカチ利用方法まとめ
土地の相場のを調べる際には、ウチノカチ・トチノカチのが非常に便利です。あらかじめ情報サイトで相場を把握して、適正な不動産取引を実現しましょう。
土地の価格相場は、公示地価、路線価、固定資産評価額、実勢価格をもとに決まっています。まずは実際に取引された金額、実勢価格を調べてみましょう。
ウチノカチ・トチノカチは土地の価格だけではなく、不動産物件に関する幅広い情報を知ることができます。状況に合わせて有効に活用してください。