【2024年最新】住宅ローン控除はお得?基本をわかりやすく解説!

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住宅ローン控除
  • 住宅ローン控除について、わかりやすく解説してほしい!
  • 住宅ローン控除を受ける条件を知りたい
  • 住宅ローン控除ってどれくらいの節税になるの?

住宅ローン控除(減税)は、住宅ローンを組んだ人の税金が安くなる制度です。です。とてもお得な制度ですが、住宅ローン控除を受けるには条件があります。 

購入した家の種類によって、控除できる期間や上限額が変わるので注意が必要です。 

こちらの記事では、住宅ローン控除について、最低限おさえておくべき重要ポイントをわかりやすく解説します。 住宅ローンを組んだ後に「住宅ローン控除の対象外だった」「思ったより税金が安くならない」とならないようにチェックしてください。

 この記事を書いた人
ねーやん
ねーやん

ハウスメーカーの営業や、住宅ローンの窓口を担当していました。お客様に合わせた多くの金融機関比較や、住宅ローンの審査窓口(数千件)を経験済。仕事の経験や自身の家づくりを通して、日々ブログ発信しています。貸金業務取扱主任者

目次

住宅ローン控除とは 

住宅ローン控除とは、住宅ローンで家を買った時、年末に払った税金の一部が戻ってくる制度です。 

正式名称 住宅借入金等特別控除 
借入の上限額 2,000万円~5,000万円 
控除期間 10年または13年 
控除率 0.7% 
制度の期限 2025年12月31日まで 
※2024年4月時点

 

住宅ローン控除を受けるための条件6つ 

住宅ローン控除を受けるには、以下の6つの条件をすべて満たす必要があります。 

住宅ローン控除の条件

  • 自分が住むための家を買う
  • 家を買ってから6ヶ月以内に入居し、引き続き住んでいる 
  • 家の床面積が50㎡以上
  • 床面積の2分の1以上が居住用 
  • 控除を受ける年の合計所得金額が2,000万円以下(床面積40㎡以上50㎡未満で受けるには1,000万円以下) 
  • 10年以上の住宅ローンを組む

自分が住むための家を買う 

住宅ローン控除を受ける本人が住んでいることが条件です。別荘やセカンドハウス、賃貸用の物件には使えません。 

家を買ってから6ヶ月以内に入居し、引き続き住んでいる 

家を買ったあと6ヶ月以内に住みはじめ、控除を受けたい年の12月31日まで住み続けないといけません。 

家の床面積が50㎡以上 

床面積が50㎡以上の家が対象です。 50㎡は、間取りでいうと、2LDKが多いです。 

ただし、合計所得金額が1,000万円以下であれば、40㎡以上50㎡未満の家も対象となります。40㎡に多い間取りは、1LDKか2LDKです。

控除を受ける年の合計所得金額が2,000万円以下

住宅ローン控除には、合計所得金額が2,000万円以下という制限があります。前項でも述べましたが、40㎡以上50㎡未満の家で申請する場合は1,000万円以下でないといけません。 

床面積の2分の1以上が居住用 

自宅をお店としても使いたい方は注意が必要です。 床面積の2分の1以上が居住部分でないと、住宅ローン控除が認められません。 

10年以上の住宅ローンを組む 

住宅ローンの返済期間が10年以上ないと受けられません。住宅ローンの申し込み時点で10年以上であることはもちろん、途中で10年未満になっても受けられなくなります。 

建物の性能がいいほど控除額が高い 

住宅ローン控除は家の種類によって控除できる上限額が変わります。4段階に分かれるのですが、環境にやさしい家ほど好条件です。 

住宅の種類 借入限度額 控除期間 
子育て世帯・若者夫婦の世帯 一般の世帯 
新築 長期優良住宅・低炭素住宅 5,000万円 4,500万円 13年 
ZEH水準省エネ住宅 4,500万円 3,500万円 
省エネ基準適合住宅 4,000万円 3,000万円 
その他の住宅(※) 0円 0円 
中古 長期優良住宅・低炭素住宅 3,000万円 3,000万円 10年 
ZEH水準省エネ住宅 
省エネ基準適合住宅 
その他の住宅 2,000万円 2,000万円 
※2024年4月時点

※2023年12月31日までに建築確認を受け、2024年6月30日までに建物が完成していれば、2,000万円(控除期間は10年)。 

上の表のとおり、新築の場合、環境に配慮した省エネ住宅だけが住宅ローン控除の対象となります。 また、子育て世帯(※)と若者夫婦の世帯(※)は優遇されています。 

※子育て世帯…19歳未満の子どもがいる世帯/※若者夫婦の世帯…夫婦のどちらかが40歳未満の世帯 

確定申告を忘れずに 

住宅ローン控除は確定申告をしないと利用できません。住宅ローンを組んだら、1年目に税務署に必要書類を提出しましょう。 

確定申告の時期…2月16日〜3月15日 

会社員の方の場合、1年目と2年目以降で手続き方法が違います。確定申告するのは1年目のみで、2年目からは会社の年末調整で申請できます。 

2年目以降は、会社の年末調整のときに必要書類を提出するだけです。 

個人事業主(自営業)の方は、毎年の確定申告で、住宅ローン控除の申請をする必要があります。

 夫婦ふたり分の住宅ローン控除を受けるには

夫婦ふたりで住宅ローンを借りる方法が3つあります。 

  • ペアローン
  • 連帯債務 
  • 連帯保証

ペアローンと連帯債務の場合は、夫婦それぞれが住宅ローン控除を受けられます。 

しかし、ペアローンの場合は住宅ローンの諸費用が夫婦それぞれにかかります。諸費用は、借りた金額や金融機関によって違いますが、一人あたり数十万円かかるため注意が必要です。

住宅ローン控除で減税される額と、住宅ローンの諸費用の金額をくらべ、どちらがお得かよく調べておきましょう。

注文住宅を建てるときの住宅ローン控除の注意点 

注文住宅を建てるときに注意したいのは、土地だけ買っても住宅ローン控除は受けられない点です。土地を手に入れてから2年以内に家を建てないと、その土地は住宅ローン控除の対象になりません。 

着工や工事期間が遅れて、引き渡しが数ヶ月も延期されることがあります。もし2年以内に建てられなかった場合、住宅ローン控除を受けられるのは家の部分だけです。 

事前に家づくりのスケジュールをしっかり調べておきましょう。

関連記事: ▶注文住宅を建てる時の流れ

住宅ローン控除でいくら節税できるのか

住宅ローン控除で具体的にいくら節税できるのか、簡単3ステップで知ることができます。

STEP
年末時点の住宅ローン残高の控除額を計算

年末の住宅ローン残高が4,000万円とすると、4,000万円に控除率0.7%をかけます。 

例) 4,000万円×0.7%=28万円 

家の種類によって上限が変わる点には注意が必要です。 

年末の住宅ローン残高が4,000万円だとしても、たとえば家の種類が「省エネ基準適合住宅」だとすると控除額が変わってきます。 

省エネ基準適合住宅の上限は3,000万円なので、「3,000万円×0.7%=21万円」しか控除できません。 

STEP
所得税と住民税の額を調べる 

住宅ローン控除は所得税から控除されます。

所得税が住宅ローン控除の額より低い場合は、所得税だけで控除しきれなかった分が、住民税から控除されます。ただし、住民税から控除できるのは「9万7,500円」という上限がある点に注意です。 

STEP
STEP1とSTEP2を比較する 

住宅ローン控除でもどってくるのは、STEP1とSTEP2のうち、金額が小さい方です。 

年末の住宅ローン残高:4,000万円 /年収450万円の場合

STEP1

・家の種類:省エネ基準適合住宅(上限3,000万円) 

3,000万円×0.7%=21万円 

STEP2

・所得税(目安):10万円 

・住民税(目安):21万円(上限9万7,500円) 

10万円+9万7,500円=19万7,500円 

STEP2の「19万7,500円」のほうが小さいため、住宅ローン控除で節税できる金額は19万7,500円となります。 

住宅ローン控除の基本まとめ 

住宅ローン控除は、マイホームを買うときに、所得税や住民税から税金を引いてくれる制度です。 詳細の制度は、国税庁のHPをご覧ください。

あらかじめ制度を受けるための条件や制度の特徴を調べて、お得にマイホームを手に入れましょう。 

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